
コンセプト
敷地は、学生から地域住民まで多くの人々が行き交う「学園通り」(駅から千葉大学方面)に面しています。 この通りに、人々が思わずふらっと立ち寄りたくなるような「新しい小道」を挿入することで、まちに新たな人の流れと賑わいを生み出すことを目指しました。
設計のポイント
・人を引き込む「小道」:建物に対して斜めに配置した壁に沿って小道を計画し、通りの人々を自然に敷地内へと引き込みます。この小道が、施設を訪れる人や地域住民の新たな動線となります。
空間構成
パブリックとプライベートの共存:この建築では、誰もが利用できる「パブリック」な空間と、居住者のための「プライベート」な空間の性格を明確に分けています。
・開放的なパブリックスペース:カフェとコワーキングスペースは、吹き抜けを介して一体的につながり、互いの気配を感じられる「混ざり合う空間」としました。外部との連続性を意識した開放的なつくりで、まちの賑わいとつながります。
・守られたプライベートスペース:一方で、居住空間であるシェアハウスは他の機能と明確に区別し、外部からの視線を遮ることで、静かで落ち着いた「内向的な空間」となるように配慮しました。