作品概要
Rhinoceros/Grasshopperを用いて、回転時に「ダウンフォース(下向きの力)」が生まれる形状をテーマにしたコマを設計し、3Dプリンターで製作しました。 コマが回転する際に、空気の力で軸がブレずに安定するよう、側面のカーブや内部に貫通する幾何学的な孔の形状を工夫しています。
技術的なポイント
3Dプリンティングの際、造形物を支えるためのサポート材が不要になるよう、 オーバーハング(張り出し)部分の角度が常に45度を超えないように設計しました。Grasshopperを用いることで、この条件を守りながら、パラメトリックに形状を検討・生成しています。
学んだスキル
・Rhinoceros/Grasshopper:複雑な曲面を持つ形状のモデリングに加え、Grasshopperによるアルゴリズミックデザイン手法を習得しました。本制作では、「ダウンフォースの発生」と「サポート材不要(オーバーハング角45度以下)」という複数の設計要件をパラメータで制御し、条件を満たす最適な形状を論理的に探求・生成するスキルを実践しました。
・3Dファブリケーション:3Dプリンターの特性を深く理解し、設計段階から製造上の制約を考慮に入れる「DfAM(Additive Manufacturingのための設計)」の考え方を学びました。サポート材を必要としない効率的なデータ作成スキルを身につけました。