プロジェクト概要
授業「デザイン・エンジニアリング論/演習」において、「こころ動かす動き」をテーマに制作したインタラクティブアートです。(7月中旬の千葉大学墨田サテライトキャンパスでの展示に向けて制作中)
コンセプト 
「気配」や「視線」といった、人とモノとの間に生まれる無意識の感覚をテーマに、インタラクティブアートを制作しています。
作品概要
この作品は、人が近づくと蓋が閉まるゴミ箱のプロトタイプです。 まるで人の存在に驚いたかのように素早く蓋を閉じ、周囲の様子を伺いながらゆっくりと蓋を開けるという、生命感のある動きが特徴です。この一連の動作を通して、普段意識しないモノと人との関係性を表現することを目指しました。
今後の展望
現在は、より「気配」を感じるような動きを検討しています。また、より大きなサイズのゴミ箱でこのインタラクションを実現するため、耐久性や応答性を高める機械設計も検討しています。
学んだスキル
・プロトタイピング能力:「人の気配に反応する」という抽象的なコンセプトに対し、アイデア出し→試作→実験→改善のサイクルを短期間で回し、具体的なプロダクトへと落とし込むスキルを習得しました。特に、動きの「質」にこだわり、鑑賞者に意図した感情(驚き、戸惑いなど)をいかにして与えるかという観点から、何度も試行錯誤を重ねることで、コンセプトを実証的に探求する能力を身につけました。
・電子工作スキル (Arduino):Arduinoを用いた電子回路の設計・実装スキルを習得しました。距離センサーからの入力をトリガーに、サーボモーターの動きを制御するだけでなく、「どのような速度や間で動けば、より生命感を感じるか」という体験価値を起点にプログラミングを行いました。ハードウェアとソフトウェアの両面から、人の感情に働きかけるインタラクションをデザイン・実装する能力を実践的に学びました。

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